【イタリアン・ランチ】2025年4月鹿児島旅行記 その3 KAI（カイ）@出水　出水の豊かな食材と薪で焼いたイノベーティブイタリアン

鹿児島旅行の最初の食事として、鹿児島県出水にあるKAIさんに行ってきました。ここでは出水の食材に薪での火入れを中心に構成されたイタリアンがいただけますが、そこに固執するわけでなく自由な発想でその時一番いいものを、一番いいと思う組み合わせでいただけます。今回はこの出水のKAIさんについてブログで紹介したいと思います。

KAI＠出水

公式Instagram

鹿児島県出水市にある「KAI（カイ）」は、2023年1月6日にオープンした薪火料理を中心としたイタリアンレストランです。​

オーナーシェフの大矢 海（おおや かい）さんは、神奈川県生まれ、鹿児島県屋久島育ちの大矢シェフは、東京・世田谷の名店「イタリア料理 フィオッキ」で約7年間修行を積み、​その後、出水市へ移住し、2023年に自身の店「KAI」を開業しました。

「KAI」では、薪火を用いた調理法を取り入れ、出水市の豊かな自然が育む食材を最大限に活かした料理を提供しています。​特に、地元のジビエや野菜を使用し、シンプルながらも素材の旨味を引き出す料理が特徴です。 

場所・アクセス

鹿児島市から82キロ（車で約２時間）、鹿児島空港から64キロ（車で約1.５時間）となかなか行きにくそうな場所にあります。

一方、出水駅から５００m駅からとても近い場所にあるので新幹線が使えます。

出水駅には鹿児島市からで新幹線で約30分弱、鹿児島空港からだと出水に直通のリムジンバスが通っているので、鹿児島市からだと新幹線で行き、出水からバスで鹿児島空港に帰るなどの訪れ方もできるので、考え様によっては便利な部分もあります。

KAIの周辺は本当にのどかで、こののどかさがたまらなくいいですね。

車で行くときは店の前の駐車場を利用します。

料理の紹介

いただいたランチコース

をいただきました。

その他、平日ランチのみの7700円コース（２週間前受付）があるらしいですが、絶対に11000円のコースをお願いするのがいいと思います。

食事と楽しむノンアルコールペアリング4200円

赤鶏さつま　スナップエンドウ
さつま赤鶏にイノシシのリエット上にはスナップエンドウ。イノシシと赤鶏の旨みにスナップエンドウのシャリシャリとした食感が良い

ウミゴイ　極みトマト　レタス
オジサンとも呼ばれるウミヒゴイ。綺麗なしろみはねっとりとした食感と奥深い旨み。
極トマトのコンソメと水を含ませシャキッとしたレタスの食感はすごい。オリーブオイルの香りトマトの酸味とウミヒゴイとレタスの食感のコントラスがおもしろい。

ウツボ　ビエトラ
ウツボは皮目を香ばしく焼き上げ香ばしい。ビエトラは野菜の旨さ、甘さを存分に感じることができる。香ばしいウツボと野菜の旨みがおりなす一体感が素晴らしい。
大根の花が美しくかざる。

メバル　アオリイカ　赤海老
火入れした魚介に、魚介のアメリケーヌの様なソース。メバル、海老はもちろんだがアオリイカは口に入れた瞬間からわかる極上素材。

小麦　トマト　猪　リコッタ
ピチを使用したトマトパスタ。個人的にトマトパスタはそんなに好まないがKAIさんのトマトパスタは別格。イノシシバラの旨みをイタリア産トマトが包み込む
ピチの食感もちもち感、猪の甘味、トマトの旨みほのかな酸味が素晴らしい。

子羊　薪
オーストラリア産の子羊を薪で焼いた一皿。
嫌な脂は完全に落としており、羊の嫌さが全くない。
香ばしく焼かれた皮目と脂の甘味は格別。本当に素晴らしい火入れ、甘く香ばしい羊の脂を堪能。スティックセニョールといただくと口にひろがる幸福感。
スパイスソルト、インパクトある黒酢の山椒と合わせて食べると素晴らしい。

うに　人参　魚醤　出水の甘夏
紫うにをたっぷり使用したパスタ、ウニの優しい味に人参の甘味、甘夏の柑橘感がいったいとなりうまじょっぱい味わいになる。

苺
口に広がる苺感

不知火
デコポンと同じ種類のオレンジの乾燥チップとペースト、ショコラアイスを合わせた一皿。
まず乾燥した不知火の香りに驚いた。ショコラアイスと不知火のペーストは甘さの中に柑橘の心地よい香りが素晴らしい

プリン
しっかりと食感あるプリンにこれでもかというぐらい苦いカラメル。これは最後を飾るのにふさわしい組み合わせですね。ここまで振り切るとカラメルとプリンが対等になり、今まで食べた事ないプリンへと進化します。

感想・お店情報

感想

ランチコースに食事と楽しむノンアルコールをいただいて15000円ぐらい。
KAIは、出水の素材の素晴らしさとシェフの技術を感じるイタリアン。
地元の食材をふんだんに使った料理は唯一無二。

例えば「ウツボとビエトラの一皿」は、出水産野菜の自然な甘さとウツボの香ばしさが調和し、ここでしか味わえない体験に。また、「ウニと人参のパスタ」では阿久根産の紫ウニと人参の甘味が重なり合い、深いうま味を楽しめます。
薪火による火入れは特に素晴らしく、羊の風味を絶妙に引き出した一皿は、今まで食べた中でも屈指の仕上がり。皮のカリッと感、脂の甘さ、肉の旨みすべてが秀逸です。「イノシシのベーコンを使ったピチ」も、濃厚なトマトの旨味と猪の甘みが調和し、感動的な味わいでした。
出水市は鹿児島市内からは少々距離がありますが、新幹線を使えば鹿児島中央駅からわずか23分とアクセスも良好。帰路に新幹線と空港バスを組み合わせるルートも便利です。
出水の豊かな食材と薪火が織りなす香りと味の深みを、ぜひKAI＠出水で体感してください。

お店情報