愛媛旅行に行ったときに道後温泉に行ってきました。日本最古級の温泉で、夏目漱石や正岡子規にも縁がある温泉。道後温泉本館の日帰り温泉、駅前のスタバで朝食いただいた事をブログで紹介したいと思います。
道後温泉とは
道後温泉は、愛媛県松山市の道後地区に位置する、日本最古級(約3,000年)の温泉地です。
伝説によれば、古の時代、傷ついた白鷺が温泉に浸かって傷を癒したことが湯の発見につながったとされ、後世には「鷺石」と呼ばれる記念碑が道後温泉駅前に残されています。
歴史的には、飛鳥時代に聖徳太子が入浴したと伝えられ、斉明天皇や舒明天皇も訪れた記録があります
。鎌倉時代には一遍上人が湯桶に「南無阿弥陀仏」の文字を刻むなど、宗教的な場としても重要視されてきました。江戸時代には松山藩主・松平定行が施設を整備し、入浴区分や番台システムが整えられました。しかし、湧出量が途絶える地震被害に見舞われることもありました。商湯の老朽化を受けて、1894年に初代町長・伊佐庭如矢の主導で現在の木造三層楼・道後温泉本館が建設され、神の湯・霊の湯・又新殿(皇室専用浴場)などが整備されました。これにより、公衆浴場としての機能と歴史的価値を兼ね備えた象徴的建築となりました
「坊っちゃん」や「源氏物語」「万葉集」にも登場し、夏目漱石や正岡子規など文豪たちも愛した名湯。また、文化的価値が評価され1994年には重要文化財に指定され、公衆浴場として初の文化財登録を果たしています。
現在も無加温・無加水の源泉掛け流しで泉質はアルカリ性単純泉。美肌効果が高く「美人の湯」としても親しまれています
。その歴史、伝説、文化、建築、泉質の全てが揃った道後温泉は、日本国内外から多くの観光客を惹きつけ続けています。
道後温泉
道後温泉の象徴ともいえる道後温泉本館。
リニューアル工事も終え、2025年現在ではほぼすべてに入ることができます。
入浴料は
2階休憩室利用 大人1300円、子供650円
その他 貸したタオル 100円、 貸しバスタオル 300円
となっています。
本館は3階構造となっており、通常の休憩室使用なら2階までとなっています。
二階の休憩室はこんな感じ、朝8時ぐらいだと他のゲスト誰もいませんでした。
お風呂に入ると、お茶と焼きせんべいがいただけます。
この素朴さが道後温泉らしくてとてもいいです。
個人的には二階から一地上を見下ろすのがとてもいい感じでした。
見上げるばかりの道後温泉周辺を見下ろすというのは新鮮な感じでしたよ。
道後温泉駅周辺
道後温泉駅前には、レトロな放生園足湯と「坊っちゃんカラクリ時計」が並び、8時~22時に人形が音楽にあわせてせり上がります。足湯は造り湯釜直系で、無料で日常の疲れを癒やせます。坊っちゃん列車停車中に駅舎と共に撮影が楽しめ、温泉街散策のスタート地点としてぴったりのスポットです。
道後温泉駅前・放生園の広場に設置された「坊っちゃんカラクリ時計」は、1994年の本館竣工100周年記念として誕生したからくり仕掛けの魅力的な時計塔です。
時計台は“振鷺閣”(本館の屋根)を模しており、毎正時(8:00~22:00)は音楽に合わせてせり上がり、愛媛ゆかりの夏目漱石『坊っちゃん』の主要キャラクターが登場して道後を訪れる人々を出迎えます。
土日祝日や観光ピーク期(3・4・8・11月など)には30分間隔で動くため、時間帯を気にせず鑑賞できます。眼前には源泉掛け流しの足湯もあり、香り立つ湯気とともにゆったり見られるのも魅力です。
からくりの仕掛けとノスタルジックな演出は、道後温泉の情緒をさらに引き立て、夜はライトアップにより幻想的なムードに包まれます。
坊っちゃん列車は、明治時代に実在した0-4-0型の軽便機関車を復元・運行している観光列車です。夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場したことから愛称がつき、道後温泉駅を起点に松山市内を走ります。土日祝のみ運行され、1回の乗車は大人1,300円、小児650円。蒸気の音や専務員のレトロな制服が、懐かしい明治の旅情を感じさせます。道後観光のアクセントとして、散策の合間にちょっと非日常体験を楽しみたい方にうってつけです。
道後温泉スターバックス
松山・道後温泉の玄関口に位置する「スターバックス コーヒー 道後温泉駅舎店」は、2017年12月22日にオープンした地域性あふれるランドマークストアです。100年以上の歴史を持つ明治洋風木造駅舎(旧駅舎は1911年築、1986年に復元)がまるごとスタバに活かされており、外観から店内まで当時の趣を大切にしつつ、コーヒーと旅の物語を感じる空間が魅力です
1階のバーカウンターは枕木仕様で、ガラス越しに電車が行き交う風景を眺めながら注文できます。旅の始まりを演出する設えが印象的で
2階はソファ席やテーブル席があり、パスポートモチーフのアートやレールを再利用したテーブルなどが配置され、ゆったりとコーヒータイムを過ごすのに最適です
店内からは坊っちゃん列車や市電の様子も見られ、地元の風景を眺めながらくつろげる、と旅行者にも地元客にも評判です。
何処でも食べられる、ソーセージマフィンとアイスコーヒーですが、なんだかいつもより美味しい気がします。