虎ノ門ヒルズ ステーションタワー「TOKYO NODE」49階にあるKEI Collection PARIS(ケイ コレクション パリ)に行ってきました。ここは本場フランスでアジア人として初めてミシュラン三ツ星を獲得した「小林圭」シェフがプロデュースしたレストランです。
「大人の遊び場」をコンセプトに、⼤分出身の「大久保智尚」シェフがキッチンをしきっています。店名やコンセプトから、KEIシェフの革新的な側面に目が向きがちですが、実際に感じたのは、料理のベースとなる素材の良さ、的確な火入れ、完成度の高いソースといったフレンチの基本の確かさでした。そのしっかりとした土台があるからこそ、革新的な要素も無理なく成立し、結果としてすべてが美味しく感じられる。そんな印象を受けた一軒でした。
今回はこのKEI Collection PARISでいただいたディナーについてブログで紹介したいと思います。

4つのKEIとKEI Collection PARIS
4つの「KEI」
2026年5月現在、日本には4つのKEIがあり、3つは株式会社Maison KEIが運営、もう1つはリッツカールン東京が運営しています。
〇運営会社:株式会社Maison KEI(老舗和菓子店「とらや」グループとの合弁会社)
①Maison KEI (メゾン・ケイ/静岡県御殿場市)
②ESPRIT C. KEI GINZA(エスプリ・セー・ケイ・ギンザ/東京都中央区銀座)
→ コンセプト 美食家の隠れ家”。食材と向き合い、食材の声を聴き、“innovation gastronomique(美食の革新)”を追求するレストラン
③KEI Collection PARIS (ケイ・コレクション・パリ/東京都港区虎ノ門)
→コンセプト 大人の遊び場
※②ESPRIT C. KEI GINZA③KEI Collection PARISは、2026年4月 株式会社Plan・Do・Seeから「KEI」グループの直営店への変更となり始動
〇運営会社:ザ・リッツ・カールトン東京(ホテル内直営レストラン)
④Héritage by Kei Kobayashi (エリタージュ バイ ケイ コバヤシ/東京都港区六本木)
KEI Collection PARIS
「KEI Collection PARIS」は 2024年3月26日、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 49階 の「TOKYO NODE」内にオープンしたグリルガストロノミーレストラン&バーです。コンセプトは“成熟した大人の遊び場”で、オープンキッチンを舞台に、厳選素材の持ち味を最大限に引き出した前菜や、肉・魚・野菜の「火入れ」にこだわる独創的なアラカルト料理を提供しています。

この店の背景には、世界的に高い評価を受けるシェフ・小林圭の料理哲学があります。長野県出身の小林シェフは 21歳 で渡仏し、南仏やアルザス地方で修業後、パリで名門レストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」に 7年間 勤務。


2011年 にパリ中心部に自身の店「Restaurant KEI」を開き、2012年 にミシュラン 1つ星、2017年 に 2つ星、そして 2020年 にはアジア人として初めてフランス版ミシュランガイドで 三つ星 を獲得。以降、5年以上 にわたり三つ星の栄誉を保持し続けている世界的トップシェフです。

「KEI Collection PARIS」では小林シェフの美意識と技術を継承しつつ、新体制の大久保智尚シェフを中心に、自由で革新的なグリルガストロノミーを追求しています。パリの三つ星文化を東京で体験できる場として、幅広い層から注目を集めています。

KEI Collection PARIS 店内紹介
「大人の遊び場」をコンセプトとするKEI Collection PARIS店内を紹介します。
新宿や富士山、皇居まで見渡せる景観は、やはり圧巻です。


店内はカウンター席、テーブル席、ソファー席で構成されており、大きな窓から差し込む光と開放感がとても印象的でした。

窓の外には視界を遮るものがなく、昼の景観も夜の夜景も文句なし。時間帯によってまったく違う表情を見せてくれます。

ソファー席からは新宿方面と富士山を望むことができ、ここから眺める夜景はとても美しいものがあります。


皇居を正面に望む席が特等席だと感じました(皇居を上から眺めるというんは大変恐縮なのですが)。美しい東京の景色を眺めながら、こんな素晴らしい日本の風景がこれからも続いてほしいと、自然とそんな思いが浮かびます。

夜景は以下の写真の通りですが、個人的には水平線がほんのりオレンジ色に染まる黄昏時が、いちばん美しいと感じました。


食事代(一人当たり)
標準 25,000円程度〜35,000円程度(カード可)
→アラカルトなので注文量によっては 15,000円〜60,000円 まで大きくふれると思います。
場所・アクセス
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 「TOKYO NODE」49階への行き方
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結なのでわかりやすいのですが、その後が難解です。

①まずは8階に行く


②8階からTOKYO NODE行きのエレベーターに乗り45階へ

無機質なエレベータホールが特徴的ですね。

行先は45階一択。

③専用エレベーターで 49階

最初は結構迷ってしまいます。8階→45階→49階の順番で覚えましょう!
混雑状況・待ち時間
完全予約制です。だいたい週末で9割程度埋まる感じです。
まだ予約も取りやすく使いやすい。公式ページの予約から予約しましょう。
メニュー
シャンパン・白ワイン・赤ワインともにグラスワインは
2,500円〜4,500円 であります。
2,000円台 で美味しいグラスワインがいただけるのはいいですね。

メニューはアラカルトのみで
前菜は 1,000円台〜6,000円、メインは 5,000円程度〜、牛肉料理となると 15,500円程度 となります。
前菜3~4種類、メイン1~2種類程度+デザートがおすすめだそうです。
自分は前菜4種,メイン2種,付け合わせ2種+デザートというかなりの量をいただきました。こんな自由さもアラカルトならではですよね。
前菜


メイン


デザート

今回はここから
最中 紅富士サーモン サーモンキャビア 1,800円
千葉県産蛤の海藻バター焼き 1,800円
アワビのカダイフフリット キャビア 6,200円
山口県産 甘鯛 鱗焼き ソースマリニエール
岩手県産贅豚(ぜいとん)BBQソース 4,900円
ポムフリット(ポテトフライ) 900円
季節野菜 グリル 1,100円
カレーライス ヴァン ルージュ 1,000円
虎ノ門プリン 1,100円
珈琲 1,200円
ワイン 3種、炭酸水(奥会津)
合計 約42,500円 ぐらい(サービス料 12%・税含む)
後で振り返ると食べすぎました。。。。
ただ、このクオリティーの料理をこれだけ食べてこの値段、なかなかコスパもいいと思いますがいかがでしょうか。
料理
アミューズ ゴマのサブレと紫蘇ソルベ
紫蘇のソルベは、口中に広がる紫蘇の香りが印象的で、これからいただく料理に対するワクワク感を自然と高めてくれる。


胡麻のサブレはサクッとした食感の後に広がるゴマの香りが素晴らしい。
絶妙な塩味とゴマの旨味が楽しい一皿。


石焼手巻き鮨 和牛ユッケ雲丹 1貫 2,200円
「佐賀のはしり」という香り高い海苔に、大葉、ユッケ、雲丹を乗せた一皿。
下に置かれた石焼はかなり熱く、おかげで海苔はパリパリ、食感と海苔の香りを思う存分たのしめる。

大葉の香り、酢飯の爽やかさと揚げたことによる甘さ、ユッケとウニの異なる甘さが口中に広がる一皿。

最中 紅富士サーモン サーモンキャビア 1,800円
虎屋の最中にサーモンとメークインのマッシュポテトを挟んだ一皿。

KEIと彫られた最中が素晴らしい、さすが虎屋だ。

富士サーモンの香りがと同じくらいマッシュポテト状のメークインの旨味が広がる。

パリッとした食感と滑らかな食感を同時に楽しむ。

パン
パンはBEAVER BREAD BROTHERSのサワードゥ、オリーブオイルはシチリアのフランチェスコのビアンコリーラ、塩はフランス・ブルターニュ地方のゲランド、定番ながら一番いい組み合わせ。
こういうところが基本がしっかりしていると思える所。


BEAVER BREAD BROTHERSのサワードゥは、外側はカリッと香ばしく、内側はもっちりとした食感。ほのかに立つ酸味がオリーブオイルの芳香と重なり合い、味わいに奥行きを与える。

ビアンコリーラはこれだけで8,000円近くする芳醇な香りのオリーブオイル。
芳醇な香りとオリーブらしい爽やかさが素晴らしい。

定番ながらゲランドの塩をまぶし、オリーブオイルと共にいただくサワードゥは、それだけで一つの料理と言える完成度。

千葉県産蛤の海藻バター焼き 1,800円
鹿島灘蛤 3つ を青さ海苔とバターで焼いた一皿。有田焼きと花穂じその美しさを楽しむ。

3つもいただけるとは嬉しいサプライズ!

蛤の旨味にバターの芳醇さ、青さの磯感、その旨味をパン粉が逃さない。

表面のカリッとした食感と蛤の弾力ある食感の掛け合わせが楽しい。
まとめて一口でいただきたい。

アワビのカダイフフリット キャビア 6,200円
細めのパスタで巻いて揚げた鮑。

キャビアは塩味だけでなくうま味を感じる。

ソースはこってりさの中に酸味を感じる。

鮑の旨味と揚げたキャビアの旨味、揚げたことによる甘みを酸味あるこくあるソースで楽しむ。

山口県産 甘鯛 鱗焼き ソースマリニエール 5,800円
パリパリに焼いた甘鯛に魚介のソース。間違えのない一品。

パリパリに焼かれた鱗はとても香ばしい。

パリパリの鱗に弾力ある甘鯛の身とスープを絡めていただく。

食感のコントラストを楽しむのもいいし、写真の様にソースとおもいっきりからめていただくのもよい。

岩手県産贅豚(ぜいとん)BBQソース 4,900円
メインは贅豚のロースト、BBQソース。
「ぜいとん(贅豚)」とは、ハンガリーの国宝「マンガリッツァ豚」に「デュロック種」を掛け合わせて誕生したブランド豚で、脂の融点の低さとコクのある赤身が特徴の豚。

食事の前に福井県越前市龍泉刃物のナイフを選ぶ。越前市の隣は眼鏡で有名な鯖江市、日本の伝統芸能がフレンチの世界にも活躍するうれしいサプライズ。RYUSENナイフは美しさだけでなく切れ味もとても良いナイフ。

裏面にはKEIのロゴが刻印。

この豚に合わせるのは、スペインのMACAN CLASICO。適度な樽感が甘みある贅豚とをさらに引き立てる。


豚はしっとりと火が入っており、うまみを逃さない。

100g程度だがしっかりとボリュームもあり、贅豚をこころの底から楽しめる。

ロゼ色に輝く豚のすごみを感じる。

野菜のグリル 1100円
付け合わせに野菜のグリルをいただく。
肉単品でいただくのもいいが、グリルされた野菜と一緒にいただくと、肉の旨味がさらに広がると思う。

個人的に一番好きだったのが、レンコンのグリルと贅豚を一緒にいただく事。
レンコンからくる焼かれた香ばしさとシャリっとした食感、レンコンの旨味が豚の合わさり、さらにワインの樽感を合わせると完璧だと思う。

ポムフリット(ポテトフライ) 900円
いわゆるポテトフライ、ハーブの効いたトマトケチャップでいただきます。

カレーライス ヴァン ルージュ 1,000円
まろやかさの中に、牛肉の旨味が楽しめるカレーでした。個人的には遊び心ある締めもまた楽しいと思いましたよ。

最後の締めはカレーをいただきました。ヴァン ルージュというように赤ワインで牛肉を煮込みつくるカレーをバルサミコソースと共にいただきます。

まろやかさの中に、牛肉の旨味が楽しめるカレーでした。個人的には遊び心ある締めもまた楽しいと思いましたよ。

虎ノ門プリン 1,200円
最後は虎ノ門プリン。ミルク風味のプリンは滑かな食感とミルクの旨味がとてもいい。

これは美味しプリンだ。


珈琲 1200円
最後は珈琲を味わいながら、今日の食事の余韻に静かに浸る。

感想・お店情報
感想
以上をいただいて、会計はおよそ4万2,500円ぐらい。
1人4万強は高いが、内容を考えるとむしろお得に感じる。
2026年から運営組織がメゾンKEIになった影響もあるのか、グラスワインが2,000円台から用意されている点も嬉しい。選び方次第では、2万円前後からでもKEIの料理を楽しめるのは魅力的だと思う。
自分はフランスの「KEI」で食事をした経験がないため、これがいわゆる「KEIの料理」としての王道なのかどうかは正直わからない。ただし、今回いただいた料理は、革新性を前面に押し出すというよりも、基本が非常にしっかりとした印象を受ける構成で、純粋に美味しいと感じる内容でした。
一皿一皿から素材そのものの良さが伝わり、火入れは的確、ソースの完成度も高い。自分にとっては、それだけで十分に満足できます。中でも、蛤の海藻バター焼き、甘鯛の鱗焼き、贅豚のグリルは特に印象に残る一品でした。
キッチンを率いる大久保シェフは笑顔が印象的なナイスガイで、サービス陣も個人的には好感度高いです。特にベテランサービスの接客は本当に心地よい、「また来たいな」思えるいいサービスだと思います。
虎ノ門ヒルズからの絶景と美しい夜景、美味しい料理にワイン。自然と、また訪れる日を楽しみにしたくなるディナーでした。
美味しい食事と、美しい夜景、心地よいサービスをありがとうございました。
お店情報
| 店名 | KEI Collection PARIS (ケイ コレクション パリ) |
| 公式HP | ケイ コレクション パリ公式HP |
| TEL | 03-6206-1510 |
| 住所 | 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 49F |
| 定休日 | 月・日曜日 |
| 営業時間 | 17:30 – 23:00 L.O. 料理20:30 |
| カード | 可 |
